大学時代の経験と
保育士の強みを生かし、
異年齢での託児に向き合う。

Y.Kさん勤務先:株式会社木の家専門店 谷口工務店
発達教育学部 児童学科 卒業

一般企業でも活用できる保育士の学びと資格。

2回生頃までは保育士をめざしていましたが、学内セミナーで子ども服を販売している企業(ミキハウス)のお話を聞かせていただいたことがきっかけで、子どもに携わる職業は保育士だけでないことに気がつき、3回生からは一般企業を視野に入れて就職活動を始めました。いまは、木造注文住宅の設計・施工を行う株式会社木の家専門店 谷口工務店で、託児業務と、購買課での事務を担当しています。家づくりに来店されたお客さまの打ち合わせは2~4時間ほどかかるため、お子さまを別棟にある託児所でお預かりし、楽しい時間を過ごせるよう全力で向き合う毎日。大学生活の中で最も頑張った卒業制作では、木琴の制作を通して、子どもを取り巻く遊びの現状、子どもの発達に適している玩具、そもそも遊びとは何かを突き詰めました。自分の考えを作品に落とし込むことが難しく、何度も試行錯誤を重ねました。物事の本質を見極めることが大切だと学び、それは現在、日々の仕事においても意識するようにしています。

知らない世界に飛び込み、新しい価値観に出合う。

託児では、兄弟姉妹で預かることが多く、異年齢でも一緒にできる遊びを工夫しています。その際に、造形制作の活動(おもちゃづくり、粘土、木工など)をしたゼミでのワークショップの経験を思い返さない時はありません。発達段階や子ども同士での関わり合いを考慮して教材(作るもの・使う材料・道具)を設定したり、絵本の読み聞かせや寸劇をして制作活動にストーリーをもたせたりしたことを思い出し、活用しています。特にやりがいを感じるのは、「楽しかった」「(また来るのを)楽しみにしていた」という声をいただけた時です。一方、建築関係の知識はありませんでしたが、購買課での事務も担当し、新しい世界や価値観にも出合えました。簿記の資格取得に向け勉強を始めたり、これまで興味のなかった建築や芸術に触れたりして、プライベートも仕事も充実しています。今後は、保育士の強みを生かし「子どもやそのご家族の豊かな暮らし」を世の中に発信していきたいと思っています。