公認許可書
「喜んで許可します」としながらも、
この許可が特別例外である事や、時間のこと、
観客が湾内に入れない事等が厳しく書かれている。
関西日仏学館推薦状
ポール館長がノルマンディー地方の
出身である事が書かれてある。
館長は又、DRAC局長グレンバーク氏と、
同じ美術館学芸員として勤務していた同僚だった。
昼、直前まで
チラシを配る。
(大通り門前)
モンサンミシェル市の副市長・観光局長
との嬉しい再会。
フランス女性とのミーティング
本プロジェクトの意義を
理解していただく。
牧草の刈り入れが進む中、モンサンミシェルに到着。
パリからバスで5時間半。
ささやかな宴ではあったが、プレゼントの習字セットで盛り上がる。
フランス西部
ノルマンディー地方の
モンサンミシェルは
大自然と、人間の叡智、
すなわち
信仰・芸術・建築技術
とが結びついた
最高傑作として
地球に記憶されてきた。
ところが
このモンサンミシェル
にも近年、
人間のエゴによる
環境上の深刻な問題が
生じてきている。
人類の文明を象徴する
このモンサンミシェル
を前に
我々は今
「文明と人間の関係性」
を謙虚に問い直してみる
必要がある。
コナン観光局長からは、湾に関する
あらゆる情報を教えていただけた。
写真は観光局の出す日替わりの
潮の満ち引きの情報板。
モンサンミシェル市訪問
左がマリー・クリスティーヌ副市長
右がアレン・コナン観光局長
市としては、
道路の橋への取替え工事推進啓発にもなり
大歓迎と、快く協力を約束して頂けた。
右がジェラルド・グレンバーグ局長
会談は1時間に及んだ。「エジプトで
よく許可がとれたね」と尋ねられた。
ノルマンディー地方圏文化局 (DRAC) 第2次世界大戦の上陸作戦地
のカンにある。
公演当日(8月6日)の夕方ニュース
フランス国営放送テレビ・第3チャンネル
その他のテレビは
フジテレビ「環境野郎Dチーム」
KBS京都「京プラス」
に出演し、放映された。 |
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出 演
Marie-Genevieve Sylvie-Marquer Tiphaine-Berthou
荒田麻菜美 井上美沙子 猪元友夏 太田しのぶ 黒川道子 佐々木智美
関 智子 土田佐穂 中尾美穂 中山恵里 西川智加 丹羽悠子 福本亜矢子
藤澤礼香 三好茉莉花 山口菜穂 山田麻実 山田 芽 山中陽子 米村鮎子
サポート
小寺信子 中西さおり
指 揮
土田隆生
渉 外(県庁・DRAC表敬訪問)
大辻隆夫 澤田智子
カメラ
沖中重明 Alain-Conan Mitsuyuki-Bando
ビデオ
河本雄治
以上 32名
パリで演劇の研究に励む、マリーと鮎子の
そのシリアスな演技に拍手が多かった。
フランスの誇る彫刻家ロダンの
代表作「地獄の門」の中の彫刻ポーズを通して、
いよいよ悪化する環境地獄の入口に立つ人類を比喩的に表現。
この日は、
この年最高の人出となり
終日、車が渋滞していた。
JR尼崎事故で亡くなった
奥村容子さんを追悼して。
その他新聞は、
毎日新聞国際ニュースはじめ、
読売、中日、京都、東京、西日本、中国、四国、神戸、長崎、佐賀、徳島、山陰中央新報、山梨日日、北日本、岩手日報、東奥日報、アイピーエム通信、文化時報等、約30社
で報道された。 |
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DRACとの折衝の結果の確認事項
公演本日 2007年8月6日
エコロジカルアート in フランス 2007 の 展開
気温15度、真夏だというのに
その日は朝から冷たい雨が降っていた。
この日のための1年半は
何だったのかと気持ちが萎えた。
彼女達は、雨に誘われ出てきた
エスカルゴと戯れ
努めて明るく振舞おうとしていた。
気を取り直し小雨の残る中、
おさらいの朝練習を行う。
人間の叡智と
自然とが
一体と成った凝縮体として
長い年月
歴史に耐えてきた
モンサンミシェルを
溜めの演技で表現。
海(水平)に
屹立(垂直)する
ゴシック様式の
僧院を讃える。
潮の満ち引きを表現。
サン・マロ湾はヨーロッパでも潮の干満の差が最も激しい所として知られる。
潮の満ち引きの差は15メートル以上ある。
12時45分、
いよいよ湾に入る。
時々、陽がさしてきた!
曇ったり晴れたりの中、
いよいよ埋まる。
自分の穴は、自分で掘る。
スコップ等の使用は
禁じられている。
実施ポイントに
向かいながら、
雲が気になる。
初めての体験!
土の重さを知る。
そのことは、
地球と一体と成り
地球=大自然の重さ(重要性)を
体感するコト。
本プロジェクトは
「京都室町ライオンズクラブ」
より、資金の一部を支援していただきました。
なぜ、8月6日なのか?

それは勿論、「原爆の日」だからである。
環境破壊も、戦争も同根である。
双方とも、人間の「自分さえよければいい」とする我欲に原因する。
地球という物とスペースに限界のある星で
我も我もと利便性・金・物を無限に獲得しょうとする人間。
当然無理が生じ、一方で環境が破壊され、一方では力で奪おうとして戦争になる。
戦争は、最大の環境破壊である。
環境破壊と戦争は、人間の不可逆の我欲追究性という
他の動物には見られない
稀な性質から生まれ出た同じものである。
それを自覚し、これからを考える。
それがための8月6日実施である。
実施ポイントの探策
島周辺の湾内を全て巡り、
実施ポイントを探す。
安全面と泥の状態
実施時間と太陽の向き
島の姿と島からの距離等を考え
2日がかりでようやく
決定する事が出来た。
「造形展」で集合写真パネル作品として紹介
(しが県民芸術創造館・2007年11月6日ー11日)
泥が付いたままの身で
汚染された人類と
その蘇生を願っての演技。
オカリナ曲は
今日、禁じられるべきは
環境破壊 と
フランス人に
馴染みの「禁じられた遊び」他
手づくり衣装 で舞う 道子さん
規則により
一般の人は湾に入れず、
遠目にしか観られなかったので、
問題の島に繋がる道路の上にあがり、続編の演技を行った。
道行く人とも交流

エコロジカルアート in フランスに参加して
山田 芽
(幼稚園教諭)
私は
2005年のエジプトでの
エコロジカルアートから3年連続して参加してきました。
海外でのエコアートでいつも感じることは異文化と交わることの難しさです。
文化の違いを一番感じたのは、エジプト女性が約束より1時間半も遅れて平然とやって来たことです。
その後、環境の話に熱心に耳を傾け、今回演技をすることに一体どういう意味があるのかと
土田先生に詰め寄っている姿にも驚かされました。
文化や宗教の違いから、すべてを彼女達と分かり合うことは難しい。
けれど熱砂の中で、共に汗を流し苦難の演技をやり終え紺碧の空を見上げた時
私達の心は1つに繋がっていることを知りました。
それはエコアートが国境の隔たりを
取り払った瞬間でした。
フランスでは、
一緒に演技したマリーとお互いの国の文化や
家族のこと等について沢山話すことができました。
彼女の通った大学にはいろんな国の人がいて、
言葉ではなくジェスチャーで会話することが多いと聞きました。
エコアートも言葉ではなく身体表現を通して訴えかけるものなので
モンサンミシェルを訪れたどの国の人々も、興味を示してくれたのだと分かりました。
私はエコアートを様々な国の人達と異文化交流しながら共に行えることをとても嬉しく思います。
そして地球環境の保全を彼女達と一緒に訴えることができた事を
人生の誇りに感じています。
職場に復帰した頃
私のコメントが掲載されたフランスエコアートの
新聞記事を、その朝早速に多くの父兄が届けてくれました。
それはエコアートのメッセージが確実に伝わっている事を実感したうれしい出来事でした。
身を呈して体感した環境保全の心を、幼児教育の現場にも生かしていきたいと思っています。
そして今後もこの素晴らしいエコアートに参加し続けたいと
心から願っています。
エコロジカルアート in フランス に参加して
小寺 信子
(福祉施設指導員)
1994年土田教授は
琵琶湖の渇水をテーマに
「岩が渇く」を初めて野外で実施された。
エコロジカルアートの誕生である。
6人だけの今から思えば小規模のものだったがその中に私も参加していた。
以来、土田教授の人柄に魅かれ、アートで自然を再発見する面白さを
演技者として獲得してきた。
オーストラリアにも遠征した。
今回は希望して
初めて裏方のスタッフとして参加した。
地元の人々との交わり、環境への配慮、指示と伝達、
人の和とまとまり、資材の準備と現場設営、作品を記録として残すこと等
苦労しながらも楽しく、今までと違った視点でやりがいを感じながら
関わることが出来た。そして全体が繋がり一つになった時
新たな価値が創造される素晴らしさを目のあたりに
することが出来た。
チラシを配っていると
観客が笑顔で「がんばって」「ありがとう」
と声をかけてくれ、演技が終わると惜しみなく拍手を送ってくれた。
このエコロジカルアートが地元の人々の心に届き
受け入れられたと思え
とても嬉しかった。
我々のめざすものは
人と人との繋がりの中でこそ実現するものである。
この繋がりの中でこそ皆の環境への意識は変わっていくのだと
痛感させられた。
本エコアートは、
環境保全を
広く人々に呼びかけ、
啓発する事を目的にしており
マスメディアの協力をお願いしてきました。
今回も、
日仏双方から
多くのメディアの協力を頂きました。
関係各位に
深く感謝申し上げます。

フィナーレ
最初のポーズと
同じポーズで終わる。
昔の美しさ
と
現在の
地球の汚染を
対比。
僧院の塔上で
黄金色に輝くミカエルが
悪魔に剣を振りかざしている。
モンサンミシェルとは
「聖ミカエルの山」と言う意味である。
モンサンミシェルは,悪魔退治の大天使ミカエル
を戴く総本山である。
百年戦争時
英国艦隊に長期包囲されながら
決して落城する事は
無かった。
なぜ
上半身なのか?
正確には
掘って埋まっているのではなく
かって海だった所で
しだいに積もって
上昇してきた泥土に
埋もれてしまった
状況を提示。
身動き出来ない中で
泥まみれになって
汚染されていく
人類を表現。
昔
退治されるべき悪魔は
戦争や
ペスト等の病気であっただろう。
しかし今日
退治されるべき悪魔は
環境破壊である。
湾に築かれた道路に向かって
一斉に剣をふるう!
振り付けでがんばった、美穂さん
剣使用の発案者 麻実さん
スイスでも頑張った麻菜美さん
緊張からの開放感 ヤッター!
鮎子さんは、パリの大学生
オーストラリア、エジプトにも参加の
ベテラン・亜矢子さん
「フランス国営テレビ」(第3チャンネル)の取材
「共同通信」の取材
地元の学生、シルビー(左) と チフェンナ(右)
エコアート実施地点
幅広の道路と干上がった土砂が目立つ。
(ランドサットからの映像使用)
王門 グラン・リュー通り
中世そのままの佇まいのモンサンミシェルには
特に夏場、道を通れない程の人々が世界中から訪れる。
そもそも許可の可能性が低いところに向けて、
5月の大統領選挙で大臣・担当官が代わり、当方の案件が保留と成った。
内心では諦めながらも皆に励まされレターを送信し続けたところ、期限ギリギリの6月20日に
マンシュ県任命知事から、手続きを簡略して直接にメールで公認許可書が届いた。
一年も前から折衝を開始したが、まず折衝をする相手がどこなのかが掴めないまま書類がうまく回らず時間を取られた。
更に文化庁からの推薦が受けられ無かったことと、仏語仏文の難しさでアポイントメントがなかなか取れなかった。ようやく4月に渡仏し文化省の出先機関であるノルマンディー地方圏文化局 (DRAC) との直接折衝に臨むことができたが、世界文化遺産と博物館法他の法律に阻まれ難航した。
・モンサンミッシェルはフランス人にとって歴史的・精神的に特別のイメージを持つ所であり、それを特定のプロジェクトに使うことは難しく、過去には一切フランス国民にもこの種のイベントに対する許可を与 えていない。したがって本プロジェクトの実施に関してはフランス政府の正式許可を取る必要があること。
・湾の管轄権がフランス政府に有ることと、プロジェクト自体が政府の文化政策に抵触する恐れがあるため、許可するかどうかはフランス政府が、特に芸術性の質をはかる審議のための会議を持ち、約10日の後に結論を出すこと。
・提出書類及び資料を基に依頼者の思いは、局長が充分伝える努力をすること。
・このプロジェクトが、もし実施されれば、日仏国間の友好に寄与するものと成ること。
・本プロジェクトが もし許可されるなら、湾の干潮時に45分以内の公演とすること。
・本プロジェクトが もし許可され実施されても、それを決して前例とすることが無いこと。
新しい芸術を積極的に認め、
環境のことなら超法規的に許容していくフランス国の極めて高い文化性に感激すると共に
それに応えるエコアート実施をと、身の引き締まる思いがした。
難航した 折衝
後援頂いた関西日仏学館
のポール・オリヴイエ館長と
ご後援を頂いた関西日仏学館館長ポール・オリヴィエ氏、及び
良き代弁者となり政府に推奨頂いたノルマンディーDRAC局長ジェラルド・グレンバーグ氏、
法を超えて特別のご理解を賜わった上に、手続きを簡略して間に合うように
許可を与えてくださったルイス・ファーガス知事に、
謹んで心より感謝申し上げます。
2部 オカリナ演奏
「 ふるさと 」
の 2部合奏
エコロジーに関して国境はない。
皆にとって「地球が唯一のふるさと」でありますように。