お客様も、自分自身も楽しめる茶道を
【茶道部紫清会】

茶道の文化が開かれた中心地である京都で、茶道を満喫している紫清会さん。日々、どのような活動をされているのでしょうか。

今年は創部60周年を迎えられたのですね。

記念すべき年に部員でいられたことをうれしく思います。代々受け継がれてきた茶道と茶道部紫清会の素晴らしい伝統を大切にし、ますます精進していくつもりです。昔から現在に至るまで、茶道を楽しむ風習がずっと続いているということは、茶道が本当に多くの人に愛されているということなのだな、と感じます。

昨年の秋に、創部60周年記念茶会を、建仁寺両足院で催しました。

お茶会は定期的に催されているのですか?

毎年、春と秋に行うお茶会は、日頃のお稽古や、春と夏の合宿での練習成果を発表する場です。京都のお寺や神社のお茶室をお借りし、着物を着て、お点前をします。

新歓茶会や卒業茶会も大きなイベントで、お家元のお茶室で行わせていただきます。私たちが学んでいるのは京都四大流派の一つである藪内流の茶道です。このご縁で、お家元のお茶室やお道具をお借りしたり、お家元のお手伝いにお伺いしたりなど、とても貴重な経験をさせていただいています。「茶道部紫清会」という名前もお家元に付けていただいたものです。

お茶会は学内でも、季節を楽しむもの、行事に合わせて行うものなど、様々な機会を設けています。藤花祭では和風喫茶と称して、お抹茶とお菓子、手作りぜんざいをお客様にふるまいます。

お茶会の成功は、やはり大きな目標です。私たち茶道部紫清会は、お茶会をはじめ、普段のお稽古、お家元や他大学さんとの交流などすべて、学生が主体となって活動しています。一人ひとりが責任を持って取り組むので、やりがいはひとしおです。茶道のお作法だけではなく、活動を通して、正しい敬語の使い方、手紙の書き方、礼儀作法といった社会で活躍するうえで大切なことも学ぶことができます。

春のお茶会での待合の演出。
趣向をこらしてお客様をおもてなし。

活動におけるモットーを教えてください。

何よりも茶道を楽しむことです。茶道は、お茶会でお客様に楽しいひと時を過ごしていただこうと工夫するもので、そのおもてなしを楽しみながら活動することを大切にしています。

また、お席で見ず知らずの人とも心がひとつになり、ゆったりとした時間を過ごせば、とても幸せな気持ちになるものです。和菓子やお花、お道具、茶庭などから感じられる四季折々の美しさ、お道具の由来や造りなど日本の伝統文化の奥深さを感じることができるのも茶道の魅力です。

茶道を楽しみながら、私たちと一緒に素敵な大学生活を送りましょう。

取材日:平成28年3月17日


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