少林寺拳法は闘うのではなく、共に創るもの
【少林寺拳法部】
俊敏で迫力のある動きは、見る人を釘付けに。少林寺拳法の魅力や、技と心を磨くヒケツについてお話をうかがいました。
「少林寺拳法」とは、どのような武術なのですか?
少林寺拳法は、「誰もが自分で自分の身を護れるように」との思いで生みだされた護身術です。子どもや女性、これまでスポーツの経験がないという人も気軽に、いつからでも始めることができます。私たち少林寺拳法部もメンバーの8 割以上が未経験者です。先輩たちのかっこいい技を見て憧れ、入部を決めたという人が多くいます。
ちょっとしたコツを掴めば、自分より体の大きな人を投げ飛ばすこともできます。技には基本的な「突き」「蹴り」「受身」をはじめ、関節技など様々あります。柔道・合氣道・空手がミックスされたようなものをイメージしてもらうと、わかりやすいかもしれません。
どのような練習や活動をされているのですか?
それぞれの修得レベルに合わせた技の練習が中心です。2人1組での「演武」にも力を入れていて、大会が近づくと演武の練習のみの日も増えていきます。
演武とは、複数人で技を構成し、披露するもので、大会とは、演武の完成度を競うものです。技が教え通りにできているか、構えや立ち居振舞いの美しさ、気合いが入り迫力があるか、といったことが評価の対象となります。演武はメンバーと切磋琢磨しながら共に創り上げていくのが魅力です。遠慮なく意見を伝え合い、励まし合い、高め合える雰囲気が部全体に自然に広がっています。厳しい練習で心が弱ってしまうこともありますが、仲間や先輩に支えられ、そこから絆が生まれるとともに、落ち着いて自分と向き合うこともできるようになり、強くなっていくのです。
また、活動を通じて大切にしているのは、技や体力の向上だけではなく、人として、女性としてのスキルも学ぶことです。挨拶ができること、敬意を態度で示せること、品のある立ち居振舞いを身につけることなどを意識しています。
少林寺拳法部で得られることは沢山あるのですね。
少林寺拳法はそもそも、トレーニングをしたり、技を覚えたりしながら、同時に心を鍛え、自信や行動力を身につけようという武術です。
「強くなりたい」「素敵な仲間とつながりたい」「大会で賞を取りたい」「昇段をめざしたい」など、目的・目標は人それぞれでよいと思います。ちなみに、未経験者でも、2 年間の部活動で黒帯(段持ち)になれる道が開けているというのも、大きな魅力ではないでしょうか。
それぞれの目標に向かって、一緒に少林寺拳法を楽しみませんか?
取材日:平成28年3月17日