アイドルをもっと好きになってもらえるような
ダンスパフォーマンスを
【Cotton Candy〈コットンキャンディ〉】
ガールズアイドルグループのコピーダンスを行う『Cotton Candy』。最大のコンテストである「UNIDOL(ユニドル)」の関西大会3連覇を果たすなどめざましい活躍で、年々人気を増しています。今回は、華やかなパフォーマンスのバックステージについてお聞きしました。
『Cotton Candy』という名前の由来を教えてください。
「Cotton Candy」は、わたあめ(綿菓子)のことです。わたあめのようにふわふわでスイートだけれど、わたあめの中心には棒があるように、どこか一本芯が通っていて、凛とした女性になれたらという願いをこめて名付けられました。
私たちのイメージカラーは、わたあめにちなんで「白」です。また、私たちを応援してくださる方々を「甘党(あまとう)さん」と呼んでいます。「甘いコットンキャンディが好きな皆さん」という意味です。
甘党さんはとても大切な存在で、ステージの後にはメンバー全員が甘党さんお一人ずつと写真撮影をしたり、握手をしたりなどファンサービスも喜んでさせていただいています。
いつもどのような練習をされていますか?
AKB48をはじめ様々なアイドルの曲の中から私たちのイメージに合うものを選び、ダンスの振りを覚え、練習を重ねてパフォーマンスの完成度を高めていきます。メンバーそれぞれが、ネット上にあるアイドルたちのダンスの動画を見て予習をしておき、メンバーが集まっての練習時には、お互いの振りの細部をチェックしつつ、全員の動きがきちんとそろうように仕上げていきます。
私たちのダンスに対する姿勢は、じつは甘くはなく真剣で、最高のクオリティを追求しています。これが、わたあめの芯の部分に相当する、私たちの精神です。チームみんなで一緒にアイドルのダンスを楽しみながら、ダンスのスキルアップを目指して努力しています。先輩・後輩の垣根を取りはらって、率直に気づいたことや意見を言い合ったり、助け合ったりできることもCotton Candyの特徴です。
メンバーは、アイドルやダンスが大好きな人ばかり。現在はほとんどがダンスの未経験者なので、基礎の練習にもしっかり取り組み、確実なスキルを身につけた上でさらにパワーアップするのが課題です。私たちのパフォーマンスを通して、より多くの方々に、アイドルの魅力や様々なアイドルの曲を知っていただけたらと思っています。
Cotton Candy さんのステージは、とても華やかですね。
ステージでは笑顔を忘れないようにしています。まとまった人数で、振りがきちんとそろった完成度の高いパフォーマンスをすると迫力も出てきます。
また、ステージの衣装も見せどころで、舞台栄えのする装飾を工夫するのがポイントです。衣装の基本は、曲やダンスのイメージに合っていること。既製品の場合はアレンジを加えますし、重要な大会では、デザインを一から考えてパーフェクトなものを手作りします。
そして何よりも、メンバー一人ひとりがアイドルになりきることが大切です。ステージに立った瞬間から「自分が一番かわいい」と、みんな錯覚しています(笑)。
「UNIDOL(ユニドル)」について詳しく教えてください。
UNIDOLは、大学対抗で行われる全国規模のアイドルコピーダンスの大会です。2012年から毎年開催されていて、延べ100組以上のグループが参加しています。審査員も、本物のアイドルグループのメンバーや振付師さんなど本格的です。一般の方々の投票も行われ、得点に加えられます。約8~10分間のパフォーマンスのなかで、ダンススキルや選曲、衣装はもちろん、観客の皆さんと一緒に盛り上がりひとつになれるか、また、他のチームにはない個性を出すことができるかという点も審査の対象です。
2015年の夏大会本選では、会場が東京だということもあり、私たちは関西代表として関西弁や京都弁でのMCやミニコントの時間をあえて取り、お笑いの要素を入れる工夫をしました。ほとんどのグループはダンスパフォーマンスに時間を費やすので、私たちのこの試みが審査員の方々や観客の皆さんの印象に残り、第3位入賞の評価につながったのかもしれません。
また、3連覇がかかった2015年夏の関西大会は、メンバー数が3人から5人のグループの参加が多いなか、Cotton Candyは14人という大人数でした。これもチームの個性として生かせるよう、練習では一つひとつの動きを正確に綺麗にそろえることに力を入れました。プレッシャーをはねのけ3連覇が達成できた瞬間は、うれしさや達成感はもちろん、安心感がとても大きかったことを今でも覚えています。
この最高の瞬間をまた迎えるためにも、今後もメンバー全員で力を合わせ、UNIDOLに挑んでいきたいです。
取材日:平成28年11月12日