カリキュラム・授業紹介
教育学科 心理学専攻カリキュラム
授業紹介
パーソナリティ論
性格はどのように形成されるのか、など日常生活の中で抱きがちな「性格」に関する疑問やトピックについて、理論的・科学的に考察できるようになることをめざします。
乳幼児心理学
乳幼児の観察レポートや子どもに関する報道番組などの視聴を通じて、乳幼児期の発達過程を学修。あわせて、その時期に起こりやすいこころの問題にも注目します。
対人社会心理学
実験や調査によるデータをもとに、他者をどのように見ているのか、どんな人を好きになるのか、他人に自分をどう表現するのかといった人間関係について考察します。
臨床心理学実習II
箱庭や絵画を使った芸術療法がどのように作用するのかを実習形式で学習。複数の療法を実体験することで、それぞれの特長や違いを理解します。
発達障害児の心理と教育
ダウン症や自閉症などの障がいを理解した上で、学習障がいや注意欠陥といった発達障がいに関する基礎知識を学びます。また、議論し合うことで児童との向き合い方を考えます。
教育認知心理学
認知心理学の観点から、教育現場とかかわりのあるテーマを取り上げます。学習・記憶・理解・思考がどのように行われるのか、指導法や教材開発とのかかわりなどを学びます。
- ※ 2016年度開講のものです。
演習・ゼミ紹介
[ 心理学演習IV ] 箱田 裕司 教授
課題に沿って調査と実験を重ね問題解決する能力を養成。
実験心理学を専門とし、人の記憶や認知の個人差、感情知性(Emotional Intelligence)をはぐくむ心理学について研究する箱田教授が指導。各自が関心をもっている事柄から自由にテーマを設定 し、研究計画に基づいてアンケートによる調査やさまざまな実験を進めていきます。テーマを深掘りしていく中で研究内容をブラッシュアップさせるとともに問題解決能力を養成します。
[ 心理学演習IV ] 松浦 ひろみ 准教授
発達臨床心理学を深く学び子どものこころに寄り添う。
発達臨床心理学を扱うゼミで、子どもの発達や親子関係などを扱います。授業では、「心理学演習III」で実施した実験や調査に基づいて、各自の研究経過を発表します。その内容や方法に対して、授業の中でディスカッションを行い、統計的な分析と理論的考察を深めながら卒業研究を完成させます。研究を進める上で、ボランティア先の幼稚園や学校が研究対象となることもあります。
卒業論文テーマ
- ネガティブな経験における意味づけから適応に至るプロセスの検討
-統合的意味づけモデルに着目して- - 新しいオノマトペについての印象と男女での違いについて
- 死別体験の有無による女子大学生の死生観の変化と成長感
- あがりやすさとストレスコーピング及びレジリエンスの関連について
- アタッチメントスタイルと二次元レジリエンス要因および自尊感情との関連
- 嫌悪的側面を含む自己に対する内省が反応スタイルおよび自己受容に及ぼす影響について
- 「親になる」ことによる発達-母親の就業状況・父親の育児参加の視点から-
- 友人関係の築き方と自己の性格の関係
- 対人特性が学校適応感に与える影響について
- 自己没入の高さと転換性注意機能についての実験的検討