京都女子大学 京都女子大学

全学共通領域 教育課程編成・実施の方針

1年次からの「共通領域」は、「仏教学」、「言語コミュニケーション科目」、「京女の教養学」、「情報コミュニケーション科目」、「健康科学科目」、「キャリア形成科目」、「連携活動科目」の7区分から構成されています。

「仏教学」においては、親鸞聖人の体せられた仏教精神を学ぶことを通して、宗教に対する正しい理解と正しい批判力とを身につけられるようにします。

「言語コミュニケーション科目」においては、外国語運用能力を身につけるだけでなく、その言語の母胎となった文化も理解できるようにします。異文化理解をもとに、自らの文化について客観的・批判的に考える力を養うとともに、相互理解における課題を見出し解決する能力を身につけ、グローバル社会に主体的に参加し得る能力の確立を目指します。

「京女の教養学」においては、人文科学系、社会科学系、自然科学系の広い分野にわたる学びを通して、様々な問題や課題の性質と構造を見極め、合理的かつ適切な解決方法を構想し実行していくための基盤となる教養が身につけられるようにします。

「情報コミュニケーション科目」においては、ICT化の急速な進展にともない必須となった、情報機器を用いての情報の収集・分析・活用・発信に必要な知識・技能が身につけられるようにします。

「健康科学科目」においては、生涯をとおして健康で健全に過ごし社会で活躍するための心身の基礎作りについて学び、スポーツ文化に対する認識を深めて、健康についての知識・技能が身につけられるようにします。

「キャリア形成科目」においては、特に女性の視点に立って社会の実態を学び、ライフキャリアデザインを描いて、卒業後の自己実現を成就するための基盤が身につけられるようにします。

「連携活動科目」においては、将来、地域社会の女性リーダーとして社会に貢献できる能力を養うことを目指して、地域社会の構造と地域が直面している課題についての理解を深め、地域連携活動への主体的な従事を促します。 連携活動に関する基礎知識と活動の意義を理解し、自治体や各種団体・組織、企業の寄附講義から社会の多様な側面について幅広い知識を身につけられるようにします。

共通領域各科目の教育課程は、それぞれ、以下のようになっています。

仏教学

必修科目において、釈尊が示された仏教の基本理念を中心に学び、それらが現代の人間の生き方にどのような意義をもつかを学びます。 さらに、大乗仏教の「一切衆生救済」を具体的に開顕した浄土教の意義を学び、特に親鸞聖人の体せられた仏教精神を学ぶことを通して、宗教に対する正しい理解と正しい批判力とを身につけられるようにします。

その上で、発展科目(アドバンスト科目)を選択履修し、仏教が現代を生き抜く智慧であることや、仏教思想家たちが重ねてきた思索について学び、生涯を通じて、生きることの意味を、さらに深く問い続けられるようにします。

言語コミュニケーション科目

必修科目の英語では、レベル別授業によって習熟度を総合的に向上させます。英語に加えて、ドイツ語、フランス語、中国語、コリア語のなかから1言語を選択必修とし、多言語の基礎的語学力を修得します。異文化間コミュニケーションにおいて、互いの価値観を相対化し、問題に柔軟に対処する姿勢を学ぶことにより、多様な人々と円滑にコミュニケーションを行うための素地を養います。自宅でも学べるe-ラーニング環境を整え、主体的な学びを推進します。

その上で、様々な発展科目(アドバンスト科目)を選択履修し、さらに多言語運用能力を、より高度なものとします。

京女の教養学

9つのテーマに基づく人文科学系・社会科学系・自然科学系の授業を選択受講して、多様な社会で生きる力、他者との相互理解に努める力を修得して、市民としての自覚やコミュニケーション能力を身につけます。 また、社会や時代のキーワードに直結する、世界の現在(いま)を学ぶ一方、京言葉や、伝統芸能、食文化など、華麗で芳醇、奥深い京都の芸術・文化を学びます。

いずれも、女性が生きるための正しい判断力や批判的・合理的に考える力を養うと共に、社会や自己を科学の眼で捉え、自ら課題を発見し、解決する力を身につけ、対話能力を高めます。

情報コミュニケーション科目

必修科目では、ICTの利活用スキル、データベースの利用など情報収集・活用、レポート・論文作成、統計学等の情報系スキルを修得するとともに、ビジュアル表現、プレゼンテーション、情報デザインなどの学びの基礎を固めます。基礎理論と主体的実践との統合的学修を通して、情報活用の基礎知識を学び、批判的・合理的に考える能力と汎用的スキルを養うと共に、課題発見力や課題解決力を身につけ、情報の分析力を生かして対話能力も高めます。

選択履修する発展科目(アドバンスト科目)では、情報処理・知識処理技術等に関する学びを、さらに深めます。

健康科学科目

必修科目の講義では、健康づくり・体力づくりの基礎的知識を学ぶと共に、身体活動と健康の関わりや身体活動の必要性を理解し、生涯スポーツへの動機づけを明確にします。

選択履修の実技科目では、生涯にわたって運動習慣が継続できる実践能力の習得と運動処方(体力づくり)の基礎を学びます。体力面だけでなく、授業を通じて自律、自我、協調性を確立するための生きる力を養うライフスキルの形成を目指します。

キャリア形成科目

キャリア教育全体の中で将来の目標を立て設計すること、及びその実現に向かって積極的に取り組むことができるよう、働くことの意義も含めた社会や環境の実態についての基礎的知識の修得を目指します。 1年次の科目では、女性を取り巻く社会変化や女性の就労実態などを知り、女性の生き方を考えることで、自分の可能性を探るとともに、自らの将来・学びをイメージします。さらに、卒業生の体験談を聞くことやグループワークを通して、大学での学びが卒業後の仕事とどのようにつながっているのかを学びます。主体的に調査し、批判的・合理的に考える力を養うとともに、課題発見力や課題解決力を身につけ、対話能力も高めます。 発展科目(アドバンスト科目)では、企業・業界研究やワーク・ライフ・バランスなどの内容もとり入れて、さらに学びを深めます。

連携活動科目

「連携活動入門」では連携活動の社会的意義、企業の社会貢献活動の背景と実態を学ぶとともに、京都市内で行なわれている具体的な連携活動の機会を紹介することを通して活動に従事することを促します。

「連携課題研究」は、地域社会が抱える課題の発見能力と課題解決能力を養うことを目指して、自ら地域や企業の課題を探索し、企業や市民との協働活動を通して課題解決の方策を探ることが出来るように構成します。また、企業や市民に提案することでプレゼンテーション能力を養うことを目指します。

「地域連携講座」は本学の就職協定締結先の自治体職員や、連携協定先の自治体、各種機関、市民団体からゲストスピーカーを招き、実務家の講義を通して地域社会の現状、課題を学ぶことにより、実態に即した地域社会に関する広範な知識の獲得を目指します。

「産学連携講座」は様々な企業・団体の寄附講義により、企業の社会的役割や地域社会の発展と企業の関係、金融界・産業界の仕組み、労働者保護の法律や仕組みなどを学びます。