教育方針

教育方針

仏教精神に基づく全人的教育

京都女子大学は親鸞聖人の体せられた仏教精神に基づき、情操を高め、人間としての自覚を深めるとともに、すべての「いのち」を平等に愛する豊かな心を培うことによって、真の人間を育成することを教育理念としています。この人間教育を根底に現代社会の課題に応え、さらに社会におけるそれぞれの分野において、あるいはその他の人間活動において果たしえる高度な専門知識と能力を在学中に身につけていただくことこそ、心と知の全人的教育を目指す本学の願いです。

いのちの不思議にめざめ自らの在り方を考える-宗教教育

本学では教育理念に基づき、教育課程において「仏教学」を置き、学生全員が履修することとしています。この「仏教学」は単に仏教についての学術的探求にとどまらず、月ごとの「月例礼拝」によって宗教的情操を養い、個々の学生が自省し人間の在り方について深く考える機会を提供しています。

地球市民としての教養を高める-教養教育

本学では現代社会を見つめる目を養うことを目的としてさまざまな分野の授業科目を設け、学生自身の意思により自由に履修できるようにしています。今日重要視される情報技術や言語運用能力はもちろんのこと、人間社会のこれまでの歴史や蓄積された思想や文化を学ぶことを通して分析力、判断力、そしてそれらを総合化し表現できる能力を身につけます。

自らの将来を考え、専門的知識を身につける-専門教育

これまで永年にわたる努力のもとに充実された専門教育は、優秀な教授陣の最先端の研究を基盤としながら常に時代や社会のニーズに応え、学生自らのキャリアデザインにおいて大きな力となります。さらに学科の特色に応じた実践的な諸資格課程や進路支援サポートにより、実社会で活躍できる高度な専門性を身につけた実践家を養成します。

コラム -京女よもやま話-

わが身を犠牲にして救った教え子たちの尊い命
大学がめざす心の教育

学生たちの明るい声がこだまする京都女子大学の中庭に、一つの像が建っています。2人の子どもをしっかりと抱きしめた、女性の姿を刻んだ「師弟愛の像」と呼ばれるこのモニュメントには、美しくも悲しい物語が秘められているのです。
昭和9年(1934)9月21日、近畿地方を襲った室戸台風は、死傷者約1万5千人、行方不明者約3,000人、被害家屋47万戸にもおよぶ被害をもたらしました。学校も143校が倒壊し、2,400人の学童が死傷したと言われています。
大阪・豊津尋常高等小学校も、例外ではありません。京都女子大学の前身である京都女子高等専門学校国文科の卒業生、横山仁和子先生(当時25歳)は、倒壊寸前の校舎から子どもたちを避難させましたが、最後の児童が避難する直前に校舎は音をたてて崩れ落ち、横山先生はおおいかぶさるようにして、3人の子どもを腕のなかに抱きしめました。無残にも、横山先生は冷たい骸に。しかし、その両腕の中には、元気な子どもたちの姿がありました。わが身を犠牲にして子どもたちを救ったのです。
京都女子大学の「師弟愛の像」は、建学の精神を体現した人間像を示す像であり、いつまでも彼女を忘れまいと誓う記念碑なのです。


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